Yahoo!ニュースより抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081130-00000010-mailo-hok
◇事業者に届け出義務 「違法」、削除依頼しやすく
出会い系サイトを利用した子供が買春や淫行(いんこう)などの被害に遭うケースが後を絶たない。児童を誘う違法な書き込みを速やかに削除することなどを目指し、12月1日に施行される改正出会い系サイト規制法はサイト事業者の届け出制を導入。携帯電話各社も子供が利用する携帯電話には契約時に原則、有害サイトの閲覧を制限する「フィルタリングソフト」を設定するなど被害防止に努めている。【和田浩幸、佐藤心哉】
■軽い気持ち
「13歳。(中略)3000円でどうですか?」
札幌市白石区の少女は4月上旬、現金を求める一文を携帯電話の出会い系サイトに初めて書き込んだ。きっかけは「援交(援助交際)でお小遣いを稼いだら」という友人の一言だった。すぐに男からのメールが相次ぎ、少女は数回メールでやり取りした後、計十数人と会った。男たちは少女に2000~3万円を手渡し、公衆トイレなどでいかがわしい行為に及んだ。少女は7月に家出し、札幌白石署に保護された際、売春の事実を告白。金は遊興費に充てたといい、「抵抗感はなかった」と淡々と話した。
同署などは、18歳未満の少女を買春したとして児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で男10人を逮捕。この中には地銀の道内支店長や地場大手百貨店の社員も含まれていた。一様に「軽い気持ちでやった。人生を無駄にしてしまった」と、逮捕されて初めて事の重大さに気付いた様子という。
■偽の書き込み
少女が利用したサイトを実際にのぞいてみた。「希望は穂別苺(ほべついちご)(ホテル代と別に1万5000円)で」「別荷(べつに)(同2万円)で助けてくれる人いませんか」などと隠語が並ぶが、18歳未満を名乗る書き込みは見当たらない。9月にも改正された出会い系サイト規制法は、「中2の女子です。彼氏募集」といった性交や金品のやり取りを含まない書き込みであっても、児童を交際の対象とする内容であれば違法とした。それが「18歳未満」を名乗る書き込みがなくなった原因とみられる。
だが、捜査関係者は「最近は20歳代と偽って書き込む少女が増えている。書き込みに反応した男性にメールで実年齢を明かすようだ」と語る。出会い系サイトを通じて被害に遭った道内の児童は06年72人、07年117人で、今年も10月末現在で50人を数える。
■無届けに罰則
12月1日施行の改正出会い系サイト規制法は、出会い系サイトを新たに開設する事業者に対し、都道府県の公安委員会への届け出を義務付ける。既存業者も来年1月5日までに届け出が必要で、無届け営業には6月以下の懲役または100万円以下の罰金となる。道警生活経済課は「これまでは違法な書き込みを発見してもサイトの開設者が分からず捜査が困難なケースがあった」と説明。法改正で開設者に書き込みの削除を依頼しやすくなるとみられ、「被害が予防できる」と期待する。
規制法は来年2月にも改正を予定。サイトの利用客が18歳未満でないことを確認するため、運転免許証などの画像を送信させるかサイト利用料を原則クレジットカード払いとすることを事業者に求める内容で、子供を出会い系サイトから完全に排除する狙いだ。
■携帯各社
一方、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話大手3社はフィルタリングサービスを03~06年に相次いで導入した。しかし、全契約者に占めるサービス利用者はKDDIとソフトバンクで約5%、NTTドコモは約3%にとどまっている。
NTTドコモは今年2月から、新規契約した携帯電話を小学生以下が利用する場合、保護者が希望しない場合を除き、原則的にフィルタリングを設定するサービスを開始。8月には閲覧規制の基準を緩めたフィルタリングサービスを中学生以上の未成年者にも原則的に設定することとしている。
だが、それ以前に契約した利用者がフィルタリングを設定するには、自分で携帯電話を操作するか販売店などに持ち込む必要がある。NTTドコモ北海道支社広報部は「ダイレクトメールなどで契約者へのPRに努めている。保護者の方はお子さんの携帯電話を確認し、フィルタリングを設定してほしい」と呼び掛けている。
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■ことば
◇出会い系サイト
携帯電話やインターネットを通じニックネームや年齢などを投稿して公開し、気に入った男女同士がサイト内でメッセージをやり取りしたりメールを交換するサービス。有料サイトと、広告収入で運営される無料サイトがある。「北海道地域限定」などとうたうサイトの多くも道外業者が運営しており、道内の事業者が運営するサイトは20~30程度とみられる。
11月30日朝刊