Yahoo!ニュースより抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080214-00000318-mailo-l45
◇観光客には魅力の顔
県産品の売り上げ増に貢献している東国原英夫知事のイラストの取り扱いを巡り、難問が持ち上がっている。産地偽装商品に張られるなどのトラブルもあり、県は「全面的な使用禁止」を含めて対策を検討中だが、物販業者には「宮崎ブームに水を差す」と存続の声が根強い。一方、政治家の似顔絵の配布は公選法に抵触する恐れもあり、人気知事の「顔」がそのまんまか、消えるのか、知事の決断が注目される。【中尾祐児、種市房子】
宮崎市の宮崎空港ビルの土産物売り場。スナック菓子や、携帯電話ストラップなど約70種の知事のイラスト入り商品が並ぶ。空港ビル職員は「宮崎に来たことが分かりやすく、大の売れ筋商品」と顔をほころばす。観光客の反応も上々だ。県庁を観光で訪れた横浜市青葉区の会社員、岸山泰大さん(33)は県庁隣の物産館で「普通の土産より受けがいいと思う」と笑顔でまとめ買いしていた。
イラストは知事が昨年2月、「県産品のPRになれば」と無償で地場企業に作成・使用を許可。一気に使用は県外を含め500社以上に膨れ上がった。
一方で、産地を偽装したウナギのかば焼きにシールが張られるなど県産品のイメージダウンにつながる事態も。出会い系サイトの風俗業広告にまで使われ、県は先月、県民や企業に「自由な使用を認める」か「全面的に禁止」かの二者択一式で意見を募集し、対策の検討に腰を上げた。
これとは別に法的な問題もある。県選管によると、公選法上、選挙前に候補者をイメージさせる図画の配布は事前運動の禁止に抵触する。江上仁訓・県選管書記長は現状を「政治活動ではなく、各業者が商売で使っているのは明らか」として静観している。
しかし、次期知事選が近づけば「公正な選挙を害する可能性も出てくる。商売に見せかけた選挙運動は警告の対象になる」とクギを刺す。知事自身も「任期(4年間)が限定されており、公選法の問題を起こさないとも限らない」との認識を示す。
今月上旬の締め切りまでに寄せられた意見は102件。知事は「(自由使用か全面禁止かの)どっちにしてもメリット、デメリットはある。どちらがベターか総合的に判断したい」としているが、結論については「はっきりしたものにならないかもしれない」と記者会見で語っている。
2月14日朝刊