Yahoo!ニュースから抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080208-00000197-mailo-l25
◇携帯操作中、対向車線に「法規順守の意識希薄」
◇交通事故判決、実刑1割
飲酒運転で携帯電話を操作中に死亡事故を起こした女に実刑判決――。大津地裁(田中健司裁判官)は7日、自動車運転過失致死と道交法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた湖南市下田、人材派遣会社経営、木ノ下奈美被告(38)に対し、懲役3年(求刑同5年)の判決を言い渡した。交通事故の判決は実刑率が全国的に1割しかなく、同被告の悪質さが厳しく指弾された。犠牲者の遺族6人が同地裁に駆け付け、夫は願っていた実刑判決に安堵(あんど)の表情を見せる半面、無邪気な孫(1)の姿に悲しみを新たにした。【近藤希実】
判決などによると、木ノ下被告は昨年10月14日午前5時45分ごろ、同市三雲の国道1号で、乗用車を運転中に対向車線にはみ出し、近くの無職、北川惠子さん(当時57歳)運転の乗用車と正面衝突。北川さんは約5時間後に亡くなった。
北川さんは、家族で世話になっている男性の看病を夜通しして、帰る途中。木ノ下被告は前夜から知人男性と酒を飲んだ後、帰宅途中で、呼気1リットル当たり0・3ミリグラムのアルコールが検出された。事故当時、出会い系サイトからのメールを読むため、携帯電話を操作していた。運転席からはヒールの高い靴も発見された。
また、検察側の冒頭陳述では、木ノ下被告は事故直前まで知人男性と一緒にカラオケで飲酒。事故後は北川さんを救護せず、この男性に電話し、「カラオケのレシートを捨てよう」などと話し合っていたことも明らかにされた。前回公判で、同被告は「2度と車には乗りません」と証言したが、判決で田中裁判官は「交通法規を順守する意識が希薄」と断じた。
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死亡事故でも、実刑率は低い。06年に同地裁で、交通死亡事故による業務上過失致死罪で公判請求のあった22件のうち実刑は5件(23%)だった。そもそも、公判請求されるのは全体の1%に満たず、10%が罰金刑。他は不起訴だ。
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北川さんの夫順二さん(59)は3回の公判すべてを傍聴。この日は法廷に長女と入り、次女と孫3人(1~5歳)は廊下で待った。
順二さんは閉廷後、「とにかく実刑を」と願ってきただけにホッとする一方、「楽しみにしていた孫の成長も見られないまま……。たった3年なんて」と悔しさをにじませた。
廊下にいた末の男の孫は最近「バァバ」と言えるようになった。しかし、初めて呼びかけたのは北川さんの遺影だったという。
2月8日朝刊