◇喫煙見かけたら、いじめ現場を目撃したら…専門家招き接し方「学び塾」
地域の子供を見守るために、確かな目を養おう――。県北地域で、大人が子供たちへの接し方を学ぶ会「まなび塾」が好評を呼んでいる。専門家を呼んだ学習会はすでに5回を重ねた。参加者は「子供たちと同じ目線で話せるようになった」などと手応えをつかんだ様子で、地域が一体となった見守り活動への弾みになりつつある。
まなび塾が設立されたのは今年2月。NPO「新潟被害者支援センター」でボランティアをしている朝日村大湯沢の主婦、角一洋子さん(55)が中心となった。きっかけは昨年11月、神林村の中学2年の男子生徒(当時14歳)が自殺した問題だった。「異変に気付いてあげられなかった大人の責任は大きい。親だけでなく、地域が一体となって子供を育てる環境が必要」。そう考えた角一さんが、子供の置かれている環境を知り、地域の大人が話し合う場を作ろうと知人らに声をかけた。
学習会は仲間7人で運営。「中高生の喫煙を見かけたら、どうしたらいいか」「いじめ現場を目撃したら」――。そんな問題について講演会やディスカッションなどが開かれており、これまでに中学校長や学校派遣カウンセラーらが講師を務めてきた。参加者は村上市や朝日村などから集まっており、年齢層も20~60代と幅広い。
21日に村上市であった5回目の学習会には約25人が参加。携帯電話の危険性について村上署生活安全課の樋口孝安課長(45)が説明した。村上・岩船地域では、今年に入って4人の少女が携帯電話の出会い系サイトを利用して性犯罪に巻き込まれたといい、参加者からは驚きの声も上がった。
毎回参加している朝日村古渡路の農業、菅井正美さん(58)は「夜中にコンビニ周辺で学生を見かけるので、声をかけるようになった」と学習会の成果を話す。
角一さんは「大人がおくすることなく子供に声をかけるような地域づくりがしたい。子供が『見られている』と感じて非行に歯止めがかかるかもしれないし、親以外に大人の知り合いができるのもいい」と期待する。
次回の学習会は来年2月を予定。問い合わせは角一さん(0254・72・1974)。【黒田阿紗子】
11月26日朝刊
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